福島第二原発エネルギー館とその周辺 2/2

福島第二原発エネルギー館を見にいった話のつづき。

エネルギー館に隣接してヨークベニマルがあった。その広大な駐車場のところどころには、不動車が放置してあり、青いパイロンで囲われていた。

駐車場の中央に軽トラが停めてあった。荷台には大きな四角い箱が積載されていた。簡易トイレである。除染作業のひとたちのためのものらしかった。

エネルギー館の前の道を東へ進んで、海沿いへ出た。常磐線の富岡駅とその周辺は、3年前から時間が止まったままだった。

外国のジャーナリストらしきひとたちが撮影をしていた。

福県391を南下して、富岡から楢葉町へ向かう。津波被害の爪痕がまだ生々しく残っていた。このあたりもやっと除染作業が始まったばかりといったようすである。復興はまだほとんど手つかずのようだ。

遠くに福島第二原発の排気筒が見えた。

福県391は海沿いで落橋しており、通行止め。

このあたりではテトラポッドを大量に製作していた。

いったん引き返し、内陸側の道をとおって、R6経由で、再び福県391に復帰。福島第二原発サイト脇を走る。

重機が田んぼに入って表層土をさらっていた。除染の排土は黒いビニールでできたような俵上の袋に入れられるようだ。それが積みあげられていた。同じような光景をあちこちで見た。

踏切をわたる。常磐線にはバラストや線路がきれいに敷きなおされていた。昨年8月に着工したという復旧工事はだいぶ進んでいるようすだった。広野から楢葉町の竜田駅までは2014年春の再開通をめざしているという。JR東日本のプレスリリース

広野の街に入った。

広野は二年前にも歩いたことがある。ここでも復興は必ずしも進展しているようには見えなかった。それでも、医院は建物の修繕を始めており、食堂は「ランチ営業中」の札がかかっている光景があった。人の生活の濃度みたいなものが感じられるようになっていた。

おわり

タイトルとURLをコピーしました