高校生たちが、ぼくの文章に「挿絵」をつけてくれたそうだ。たとえば、このようにして。
編集担当の方が画像ファイルで送ってくださった。ある高校で出題された試験の答案だという。文章を読んで「挿絵」を描くという設問であり、その文章というのが、ぼくの著書『アトラクションの日常──踊る機械と身体』(河出書房新社)に所収の一篇「アトラクション6 セルフサービスする」なのだった。
この拙文は、今年から高校の現代国語の教科書に採録されている。
生徒さんたちが描く「挿絵」を見ると、それぞれ独自の視点から捉え、理解しようとしていることがよくわかる。セルフサービスの利便性や自明性の向こう側に、なんとなく感じられる違和や薄気味悪さを描いているように見える絵もある。ひじょうにおもしろい。
それにまた、あの文章に「挿絵」を描かせるという出題を思いつく先生のセンスが抜群だ。この発想は、ぼくにはなかった(笑)。
送っていただいた「挿絵」は7点。先方の許諾を得たうえで、ぼくのゼミの別館サイトhajimedia.netにて掲載させていただくことにした。当該ページへはこちらから飛ぶことができる。
さて、というわけで、これから投票へ行ってこよう。