フランクフルトでジープ・レネゲードを借りる

フランクフルト空港で車を借りた。日本から予約していったので、手続きはスムーズだった。

いまはネットで安い予約ができるサービスもあるが、比較したうえで、HISでやっている保険フルカバーと走行距離無制限の全部込みパッケージで予約していった。どのみち保険をフルカバーにするし、現地でいろいろ面倒なのも嫌だし。

HISのばあいドイツだとHERTZ一択だった。ひとりなので車のサイズはコンパクト・クラスで十分だったのだが、予約時点で空きがないといわれ、インターミディエイトにした。それでも、先述の安いサイトと比較して、保険まで入れた同じ条件で差は一万円ほどだった。

160824jeep01

フランクフルト空港の地下深くにあるうら寂しい場所にカウンターをようやく探しあて、手続きを済ませた。すると、じつはまだ車がないと言われた。予約した時間より30分早いからだという。じゃあ30分後にまた来ようかというと、10分だけそこで待てという。言われたとおり10分待ってわたされた車が、これだ。

160824jeep02

ジープのレネゲード (Renegade)。ジープがこんな小ぶりの車種をだしていたとは知らなかった。ホンダが昔だしていたのに似たような姿のがあったような気がする。ヨーロッパでアメ車を相棒にすることになるとはおもわなかったが、フィアットと共同開発していて、じつはイタリア製なのだそうだ。

直列4気筒2.0Lのディーゼルで、マニュアル6速。マニュアルミッションはぼくのばあいふだんディフェンダーで扱っているのでぜんぜん問題ない。ただ小洒落た今日日の車で困るのは、リバースギアの入れ方である。シフトノブの刻印どおりに入れてもローにしか入らない。仕方なく係のおにいさんに聞くと、親切におしえてくれた。シフトノブの下の蛇腹みたいなのをつまみあげながらシフトを入れるとリバースに入るのだと。そうなんだ。

さらに、燃料給油口(指で押せば開く)、パーキングブレーキ(ボタンを引けばかかり、押せば解除)、シートの位置とハンドルの高さ調節、情報ディスプレイのチェックとトリップメーターの設定など、諸事項を確認。ようやく走り出した。

最初はかなりぎくしゃくしたけれど、1時間も走れば、だいたい慣れた。シフトチェンジしようとするとき、どうしても無意識のうちにまず左手でレバーをさがしてしまうのだが、まあたいした問題ではない。レネゲードの走りのほうもまったく問題ない。6速に入れたままでもさらに加速できる。ディーゼルとはおもえないほど静かだ(このあたりは好みもあろう)。

困ったのは、ナビである。レンタカー会社のナビ(こちらの言い方でいうGPS)は借りず、iPad miniをつかう。そのつもりで、Google Mapにくわえて、App Storeで評判のよかったSygic Europeを購入しておいた。予行演習もしてきたので、操作方法はだいたい理解している。

問題なのは、iPad miniの設置場所だ。今様の車の例に漏れずコンソールが曲線で構成されているので、なかなかうまく設置できる場所が見つからない。

160824jeep03

いろいろ試して、けっきょくこの方式に落ち着いた。オーディオセンターのディズプレイがある場所を目隠しするようにして設置してみた。下にある二つの大きなボタンの上に乗っけているのだが、ボタンが手前にやや傾斜しているため、ふつうに置こうとしてもこの状態を維持できず、ずり落ちてしまう。こういうこともあろうかと、あらかじめ100均で調達しておいた仮止めテープ(養生テープ)で留めた。不器用な子どもの工作みたいだが、見栄えはこのさい気にしても仕方ないだろう。

このあと300km走ってみたが、いまのところ問題はない。

  *HERTZの綴りを修正。Tがいるのね。(160914)

タイトルとURLをコピーしました