ヨーロッパに原発PR施設を見にゆく 2/2

ヨーロッパまで原発PR施設を見にいってきた話のつづき。

こちらはベルギー国境にちかいフランスのショーズ原発。標識にしたがってすすんでいったら、従業員用の駐車場までたどり着いてしまった。こんな近くまで来ちゃっていいのかな、というくらいの接近度だった。ちなみに東電の柏崎刈羽原発のPR施設には、ここと姉妹原発(?)として提携したというプレートが設置されている。

これはルクセンブルク国境にちかいフランスのカットノム原発。PR館の背後に冷却塔が4基生えていた(上の写真では3基しか写っていない)。日本の原発では冷却塔はまず見かけないが、こちらの原発は内陸部にあるためか多くのばあい冷却塔をそなえており、かなり遠くからでも蒸気があがっているのが視認できる。

こちらはストラスブールより100kmほど南にあるフェッセンハイム原発ちかくの「エネルギーの家」という名のPR施設。その展示を見るかぎり、日本のそれのようなスペクタクルでアトラクション的な要素はあまりない。ちなみに、ここに流れているのもライン川で、カルカーよりもだいぶ上流にあたる。川を東へわたってちょっと行けばドイツとの国境である。

こちらはリヨンの南東、スイスの国境にも近いローヌ川沿いのビュジェイ原発。道に迷ってトウキビ畑のなかを走っていたら、いきなり目の前に冷却塔が見えた。

PR施設はフェッセンハイムにくらべてやや小規模。説明板などは同じものだった。原発の模型もあったが、ごらんのとおり、ささやかなものだ。浜岡や玄海にある実物大みたいなスペクタクルからはほど遠かった。裏をかえせば、日本のPR施設はずいぶんスペクタクル的でアトラクション的だともいえる。

係の人の話をずいぶん長く聞くことができた。フクシマのことはむろん知っていてはいたものの、実際のところどうなのかという情報はあまり知らないみたいだった。

これはクルシェコの南にあるスロベニア唯一の原発。PR館は閉館中とのことで行けずじまい。近くの道路から撮影した。ちょっと東へすすめばクロアチアである。

最後に今回の旅のルート概要を示す。前半はレンタカー(赤線)、後半は鉄道やバス(青線)での移動だった。

この項おしまい。