福島第二原発のPR施設であるエネルギー館を見にいってきた。富岡町の中心部、双葉警察署の、R6をはさんだ真向かいに所在する。約一年前に警戒区域解除となっている。
常磐道を北上した。去る2月22日、常磐道の広野ICから先、常磐富岡ICまでの区間が、震災以後3年をへて再開通したばかりである。広野から先は片側一車線の対面通行区間となる。
再開通にあたっては、被害を復旧する作業にくわえて、除染作業もおこなわれたそうだ。環境省のサイトに詳しく載っている。
路肩に数カ所、線量計が設置されていた。2.97マイクロシーベルト毎時と表示されていた。
富岡ICから富岡市内へ入った。福島県道112は通行止め箇所があるため、福県35から町道経由で迂回して福県112に入り、富岡の市街へ。
旧双葉警察署(現在は閉鎖)の前でR6へ。少し北上すると、現在の通行止め地点に到達する。写真の先の交差点である。
この先は帰宅困難区域とのことで、通行証がなければ進めない。警官の誘導でUターン。
このあたりの規制や迂回路にかんする情報については、福島県のサイトにある福島県交通規制情報や、帰宅困難区域迂回路情報を参照。
富岡市街へ戻る。橋のたもとの左手に、福島第二原発エネルギー館がある。
外観はハウステンボスのよう。むろん休館閉鎖中。外から眺めて写真を撮ることしかできない。
このフェンスの前にて、手持ちの簡易線量計で計測。2.20マイクロシーベルト毎時を示す。
エネルギー館の建物は、地震の被害を直接にはほとんどうけていないように見えた。それゆえ、東電はここを「廃炉資料館」にしようと目論んでいるらしい。
個人的には、そういう施設がどこかにあってもいいとはおもう。ただ、これまで日本中のほぼ全部の原発PR施設を実見してきた経験からいえば、電力事業者にフリーハンドでつくらせたなら、たんなるプロパガンダ施設ができあがる可能性がきわめて高いとおもわれる。
近くにその東電の浜通り支社があった。もちろん無人である。
こんな看板がたてられていた。
つづく。