世界コスプレサミット・チャンピオンシップ当日。イントレには各国からの取材陣が鈴なりである。
優勝は日本チーム。個人的にはタイ、スペイン、フランスのパフォーマンスがよかった。ナマ永井豪先生と、水木一郎さんのうたうマジンガーZとバビル二世にしびれました。
今回はぼくの卒論ゼミ生2人につれられて来た。全体をとおして見させてもらい、また終了後に各国コスプレイヤーからうかがった話から、コスプレが作品にたいする愛の表現であることをつくづく教えられた。そういうことなのだね。
そしてそれとはまた別次元において、そこに生き残りをかける地方テレビ局やらクールジャパンを演出したい外務省やら若者の支持をとりつけたい政治家やらの「大人」の思惑がからみ、「日本が世界に誇る文化」などとむやみやたらにぶちあげたりして、話をよりいっそうややこしくしている。たぶんそれは、テクノナショナリズム(吉見俊哉)ならぬ、「コンテンツ・ナショナリズム」とでもよぶべき力学であるだろう。