先日松戸へ行くときにとおった古道を、《あ》と一緒にもう一度歩いてみた。
道は尾根筋を走っており、松戸方向に向かって右側(東側)にだけ農家があるのは、南東方面の谷筋にひらけた傾斜地を望むからであろう。
庚申塔を眺めてから谷筋の道に入る。午後の陽は谷底まで入らず、風も湿っているのが体感できる。尾根との高度差は10mあるかないか。それだけでこんなに気候が違うのだと、おどろかされた。
また右に折れて、ゆるい傾斜を尾根の古道まで登ってゆく。途中の斜面は畑で、小松菜が植えられていた。その向こうに、青いネットで囲われた梨畑があった。農作業をする男性のすぐうしろから、3歳くらいの女の子がひょこひょこと、紐でつながれたみたいにして、付いて歩いていた。