エッセイ

メディア論の視座

勝った

サッカー・ワールドカップ(なぜか「W杯」という不思議な表記が定着している)で日本代表がカメルーンに勝った。よかった。おめでとう。ぼくも《みの》と一緒に中継をみていた。 もっとも、まず最初に謝らなければならない。事前の率直な気持ちとして...
わからない風景

ウルトラマンエース

散歩コースの途中にウルトラマンエースがいる。いつもベランダに立ち、右手を突きだして律儀にポーズを決めている。 わざわざ遠回りしても、その前を通ってしまう。その姿を眺める。よく見るとからだを鎖で縛りつけられている。《くんくん》が...
メディア論の視座

トランスカルチュラル花笠音頭

運動会ネタもうひとつ。 小学校の運動会では学年ごとに競技と演技がある。《くんくん》の学年の演技は花笠音頭だった。毎年おなじみのレパートリーなのだ。そして毎年これを見るたびに疑問におもう。そもそも千葉の小学生がなぜ運動会で山形の民謡を踊...
エッセイ

騎馬戦

今年もまた運動会の季節が来た。《なな》は小学校最後の運動会。開会式では吹奏楽でチューバを吹き、競技中は得点係として校舎4階の得点掲示板のところに張りついていて、そのあいまにじぶんの競技にも出場しなければならない。 騎馬戦で《な...
エッセイ

歩き遠足日和

この時期、小学校は歩き遠足と称して近所の公園にやってくる。公園はうちの近くだから、子どもたちはほとんどじぶんの家に帰ってくるようなものなのだが、それでも遠足は遠足、たのしいらしい。《なな》も《くんくん》もウキウキで出かけていった。 ...
生活の風景

《みの》の卒業式

《みの》が中学を卒業した。生後11カ月で保育園にかよいはじめて以来14年。ともかくまあ義務教育終了までたどり着くことができた。ひと区切りである。 卒業式はごくごくオーソドックスなものだったが、なかなか気持ちのこもったよいセレモ...
ゼミ・授業

軍艦島

ゼミ合宿で長崎に行ってきた。目的のひとつは軍艦島見学である。着いた日は雨だったが、さいわい天候がもちなおし、翌日ぶじに船が出て上陸することができた。 着いておどろいたのが釣り人である。堤防の上に数名が陣どっている。なかには、い...
エッセイ

挑戦する人生

長崎に来ている。 飛行機を降りたらフィギュア終わってた。 浅田真央さん、銀メダルでした。悔しいかもしれない。でも、確実にとりこぼさないことを旨とする人生より、挑戦する人生のほうがはるかに美しいと、ぼくはおもいます。 19歳...
わからない風景

なまずくん

「まなずくん」とは《くんくん》の部屋履きのことである。 ある日、部屋履きに目玉とひげとしっぽをつけるのだと言いだした。かれが独力で発案したわけではなく、学校の授業で教わってきたらしい。《あ》に手ほどきしてもらい、うまれて初めて...
ゼミ・授業

大学院入試

大学院の入試が終わった。手前味噌で恐縮だが、わが芸術学科の大学院は例年なかなか人気を集めている。今年も14名が受験した。 ぼくたち芸術メディア系列の教員(といっても三人しかいないのだけど)にとっては初めての大学院入試でもあった。学部に...
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