エッセイ頭の痛いひとびと 先週から頭が痛い。比喩ではない。文字どおり、頭の左半球が痛いのだ。 一度、頭のなかに、ごはんを丸呑みしたときみたいな痛みが走った。それ以来、ずっと重い感じがとれない。うちで寝込んでいると、まだ昼過ぎだというのに長男が帰ってきた。頭痛が... 2008.06.01エッセイ
自然の風景春かぜ 桜が散り、近所の公園の桜祭り週間も店じまい。代わって、海棠が咲く。山吹も咲く。いま庭ではリンゴが花を咲かせている。なんだかんだで4月も半月が経過してしまった。 授業も始まる。わが芸術メディア系列の一期生たちも3年生となり、無事... 2008.04.16自然の風景ゼミ・授業エッセイ
メディア論の視座卒園とレイモンド・ウィリアムズ 三男の保育園の卒園式がぶじ済んだ。これでわが家からは誰も保育園にいかなくなる。もっとじんわり来るかとおもっていたら、あんがい明るくさっぱりしたものだった。土曜の陽射しと同じように晴れやかで、よかった。 長男が保育園にかよいだし... 2008.03.25メディア論の視座エッセイ
ゼミ・授業卒業 今年の卒業式は3月18日だった(他人にはどうでもいいことにちがいないが、誕生日でもあった)。式は、修復工事の終わったばかりのチャペルでおこなわれ、そのあと学科ごとの授与式となる。夕方からは、卒業生主催の謝恩会。心のこもった、温かな会... 2008.03.20ゼミ・授業エッセイ
ミュージカルを観るそつえん、おめでとう [クリックで拡大します] 保育園にお迎えに行った帰り道のことだ。三男が、きょう月組さん(いわゆる年中さんにあたる)と星組さん(同じく年少さんにあたる)が、おわかれパーティをしてくれた、と話しだした。 三男たち光組さん(同じく... 2008.03.16ミュージカルを観るエッセイ
その他の散歩旅肘折温泉 東京から山形新幹線つばさで4時間弱。終点の新庄駅から、さらに迎えの白いバンに揺られて40分。最上川を越え、真っ白の雪原をわたり、山を越えると、眼下に小さなカルデラ盆地がひろがっている。数十の家々が身を寄せあうその町が、肘折温泉だ。 ... 2008.03.05その他の散歩旅エッセイ
その他の道具ワークチェアを買う 注文していたワークチェアが届いた。ウィルクハーンのソリスという椅子だ。 研究者にも編集者にも腰痛持ちは多い。職業病のようなものだ。ぼくも例外ではない。同じような友人があと二人いて、周囲からは「腰痛ブラザーズ」とよばれている。 ... 2008.02.29その他の道具エッセイ
エッセイてんてんの家出 てんてんが家出した。てんてんとはわが家の猫だ。生後8カ月になる。家出といっても、すぐに戻ってきたのだが。 いなくなったのに気づいたのはお昼ごはんのあとだった。前日一日吹き荒れた強風で、お風呂場の窓のサッシに砂がたまった。砂を洗... 2008.02.27エッセイ
エッセイ向こう側 税務署に仮設されたプレハブの記入所の隅で、用紙に必要事項を記入してゆく。あいかわらず、なにをどう書いていいのか、よくわからない。説明書を読んでも、さっぱり頭に入ってこない。 隣席の野球帽をかぶったおじいさんも苦戦中だ。「あれぇ?」「な... 2008.02.21エッセイ
ガジェット朝のカップル 朝の通勤電車に若いカップルが乗り込んできた。二人でこれから出社する、そんな感じだった。二〇代半ばから後半くらいだろうか。その年代としては、ごくふつうの身なり。どちらかといえば地味な印象だ。 二人はドア際に向かいあって立った。片手で相手... 2008.02.19ガジェットエッセイ