エッセイまぜるな危険 またも喘息の発作に襲われた。 夜、布団に入ったら急に咳が出はじめた。ひとつ咳をするたびにひどくなる。すぐに気管支が腫れて、空気が入って来なくなった。苦しくて、とても横になどなっていられない。ゴリラのような恰好で両手を床につき、深呼吸を... 2009.01.24エッセイ
その他のお知らせ『超克の思想』 岩本真一さん(京都精華大学)からご著書『超克の思想』(水声社、2008年)をご恵贈いただきました。立派な御本です。ありがとうございました。 例の「近代の超克」を軸に、「近代」をめぐる思想的葛藤を近代日本思想史のなかでとらえなお... 2009.01.20その他のお知らせ
生活の風景《てんてん》の災難 階下がなにやら騒がしい。訊けば、猫の《てんてん》が走りまわっているという。 ものすごい勢いで部屋から部屋へと駆け抜けいき、たちまち戻ってくる。壁に頭をぶつけてもかまわない。ときどき彼女はそんなふうに暴れん坊と化して、うちのなか... 2009.01.16生活の風景エッセイ
生活の風景自前どんど焼き うちの暖房は薪ストーヴ頼みだ。11月末から4月あたままで焚いている。これ1台で、うちじゅうが暖まる。ほんとは1階の土間あたりに設置すれば全体に暖気がまわるのだろうが、わが家は生活の中心が2階にあるので、ここに置いている。 この... 2009.01.12生活の風景エッセイ
メディア論の視座繁茂する反映論 年末から年始にかけて、ほとんど表に出ることもなく、引きこもっていた。外界との接触は、新聞とネットくらい。だから珍しくよく新聞を読んだ。 そこには、いまの社会を読み解く的な季節ものの記事が溢れていた。その中身たるや、反映論のオンパレード... 2009.01.11メディア論の視座
自然の風景富士と新年 あけましておめでとうございます。 富士山といえば松竹映画のロゴが連想されるわけだが、それが正月のイメージにつながるのは、やっぱり寅さんシリーズの影響だろうか。いかにも類型的なこの写真は、年末に寒風に吹きさらされながら、東名の富... 2009.01.01自然の風景エッセイ
映画を観る映画『K-20 怪人二十面相・伝』 『K-20 怪人二十面相・伝』(佐藤嗣麻子監督)を観た。大作であるわりに危惧されたほど大味にすぎず、それなりに愉しく観られる。 北村想の原作は未読(名古屋出身者にあるまじきことで恐縮だが)。だから、原作と映画脚本とでどう設定が変わって... 2008.12.31映画を観る
映画を観る映画『ディスコ』 『ヤング@ハート』(評)や『ウォー・ダンス──響け僕らの鼓動』(評)とちがい、こちらは劇映画。おフランスの、けれどもインテリ御用達でなく大衆向けの娯楽作品である。作品の出来としては、特筆すべきものは見あたらない。だが「音楽やダンスによるアイ... 2008.12.30映画を観るミュージカルを観る
映画を観る映画『ウォー・ダンス──響け僕らの鼓動』 こちらの作品もやはりドキュメンタリー。『ヤング@ハート』(評)が高齢者を対象としていたのにたいして、こちらは子どもたちが主役である。舞台はアフリカ・ウガンダ北部の内戦地帯。内戦孤児など紛争の犠牲になった子どもたちが、音楽やダンスをとおしてア... 2008.12.29映画を観るミュージカルを観る
映画を観る映画『ヤング@ハート』 音楽やダンスがアイデンティティの再構築をもたらす──という図式は、音楽をフィーチャーした映画に好んで扱われる典型的なモティーフのひとつである。最近たてつづけにその手の作品を観た。 まず『ヤング@ハート』(スティーヴン・ウォーカー監督)... 2008.12.26映画を観る