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日経書評欄「今を読み解く」

日経新聞書評欄のトップに「今を読み解く」というコーナーがある。毎回ひとつのテーマに沿って複数冊を紹介するというもの。今回、「出版の現在」というようなテーマをもらい、執筆する機会を得た。そこで、ぼくなりに「流通」を軸に据えて、書いてみた。

出版流通とは、業界論的あるいは経済学的な意味だけでは捉えきれない。むしろ「贈与」や「交換」の文脈に引きつけて理解すべきだという趣旨である。クリスマスも近いことだし。根本にあるのは、出版という営為を、出版産業というただひとつのフレームで捉えるのを自明とする発想への批判だ。出版は多様な厚みと拡がりのなかから捉えなおされなければならないのだ。まあ、出版に限った話ではないのだけれど。掲載は明日16日(日)。

このコーナーの規定分量は1650字。新聞で許されるほぼ最大であるとはいえ、原稿用紙に換算すれば4枚強にすぎない。とりあげたいとリストアップした本のうち半分は諦めざるをえなかったが、それでも最初に書きあげた原稿は9枚を切ることができなかった。苦労して削るのだが、どうやっても5枚にしかならない。さらに担当の方が手を入れてくださって、なんとか規定分量に収まってくれた。

むりやり縮めたので、言葉足らず気味のところが出てしまった。これはもう仕方ない。新聞とはそういうメディアなのだと観念していたら、最後になって、逆に2行ショートになったので足してほしいということになった。それが昨晩。夜中にファクスでわずかな加筆分を送った。