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ちーばくん国体

千葉国体が開催中である。わが市川市ではハンドボールの試合がおこなわれているらしい。会場は近所の体育館だ。先日《なな》が小学校から試合の見学に行った。平日午前中だから、動員という意味あいもあったのではないか。でも《なな》は初めて見るハンドボールの試合がおもしろかった、2分間退場なんてルールがあるんだよ、などといって、よろこんでいた。

そこで、ぼくたちも散歩がてら見にいってきた。

もちろん日程など詳しいことはよくわからない。入場料がいるのかななどといいながらいったが、無料だった。入口にはサルビアをならべてつくった、「ちーばくん」の花壇。ごていねいに撮影台までしつらえてある。というか、撮影台に登って眺めるまでは、これがちーばくんの形だとは誰にもわからない。

ちなみに「ちーばくん」というのは、千葉県のマスコット、いわゆる「ゆるキャラ」である。横からみると千葉県の地図の恰好をしているが、正面からみるとなんだかよくわからないという、いかにも千葉らしい「千葉県に住む不思議な生きもの」だ。最初は、なんじゃこれという印象だったが、そのうちだんだんかわいらしく思えるようになってきた。千葉がからだに浸みてきているのかもしれない。

試合会場に入ると、ちょうど少年女子の部の三位決定戦をやっていた。山口県対大阪府。ルールはよくわからないが、バスケットとサッカーをまぜこぜにしたような感じ。パスとドリブルで守備陣形を崩し、最後はゴール前に切り込んでシュートする。スピーディーでおもしろい。接戦だったが、つねに先行していた大阪が、最後は逃げ切った。

あんまりおもしろかったので、続く少年女子の決勝も見てゆくことにした。こちらは京都府対愛知県。名古屋出身者として、むろん愛知県を応援する。ところが困ったことに、座っていた場所のすぐ隣が京都府の応援団席だった。たいへんな勢いで応援している。声や態度は控えめに、心のなかで応援することにした。

こちらは序盤から愛知県が飛ばす。守備の崩し方にアイディアがある。意表をつく飛びだしもある。キーパーから前線の選手にロングボールが出て速攻をかける。攻撃のバリエーションが多彩である。ただ15分ほどたつと疲れるのか、足が止まりはじめる。するとこんどは京都が巻きかえす。

よくわからないが、選手交代はどんどん行っていいのだろうか。攻撃時に相手の守備陣形内に入り込み、ちょうどサッカーでいうワントップのような動きをする選手は、ボールが相手にわたって守備になるとそのままベンチに下がり、代わりの選手が守備につく。つぎにマイボールになると、またさっきの選手が登場するのだ。

前半終了間際にはかなり追い上げをくらった愛知県は、後半になると攻撃パターンを少し変えてきた。ワントップ(というかどうかは知らないが)を別の選手が張り、さっきの選手はサイドにまわる。そしてキーパーから左サイドへボールを送り、相手守備の前でパス交換をしつつ、最後は右サイドから切り込んでシュートする。こうして後半開始早々につぎつぎとシュートを決めて京都を突きはなす。

京都も粘り、キーパーが何度もシュートを阻んだが、なかなか相手守備陣形を崩せず、けっきょく愛知県が勝った。優勝である。ようし。

それにしても「少年女子」というのはなんだか妙な言葉だが、ようは高校生以下、ということらしい。髪を短めにしてユニフォームを着ていると、遠目には男女の区別がよくわからないほど。練習にあらわれた成年女子の部の選手たちは、一目で女性とわかる。なにより、からだつきが大きくて太い。高校というのは、まだまだどっちつかずの年頃なのかもしれない。