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10kmを走る

まともにブログの記事を書くのは久しぶりである。

今年に入って始めたことがひとつある。それは走ることだ。けっして短いとはいえないぼくの人生のなかで、かつてなかったことである。

走りはじめたのは1月中旬のこと。最初はおそるおそる4kmを走ってみた。意外になんとかなりそうだという気がした。それで翌日から10kmのコースを走りはじめた。以来、ほぼ週に1-2回、たまに3回くらいのペースで走っている。

初めのうちは10kmを走りきるのに1時間20分以上かかった。最近は調子のいいときで1時間14分くらい。ほかのひとたちに比べれば断然遅いが、競争しているのではないので、それはぜんぜんかまわない。

個人的には、これは画期的な出来事だった。「走る」というのは子どものときから鬼門だったからだ。喘息持ちのせいもあり、少し烈しい運動をしただけで息が切れる。そればかりか、気管支が腫れて、息を吸えども入ってこないという事態に陥る。これが苦しい。しかし喘息でないひとには、なかなか理解してもらえない。もともとの運動神経の鈍さも手伝って、学校時代はたいてい、怠けている、根性なし、とおもわれていたようだ。

当人としても、苦しいのはつらいので、なるべく息のあがってしまうことは避けるようにしていた。歩くのは好きで、じっさい一般的な都会人のなかではよく歩くほうだとおもうが、走ることは苦手であり、徹底して避けてきた。それが、どういうわけか突然おもいたって、走りはじめたわけだ。

走るにあたり、元手はあまりいらない。ウエアは、《みの》のお古のジャージである。シューズだけはちゃんとしたものがいいだろうと、御徒町のアートスポーツで、ニューバランスの型落ちのを安く買った(上の写真)。同じく御徒町のスポーツグラス専門店オードビーで、オークリーのサングラスを度入りでつくってもらった。こちらは趣味である。

ちなみにぼくは近視と乱視が入り混じり劇的に困難な視力の持主であり、湾曲したレンズをつかうスポーツグラスだといっそう製作が難しいはずなのだが、さすが専門店、涼しい顔でオークリーを度入り化してくれた。

走るときに気をつけているのは、2点。ひとつは、とにかく息があがってしまわないように(=気管支が腫れないように)、速度を抑え気味に走ること。そしてもうひとつが、姿勢である。猫背になると上体が後傾気味になる。それでも脚を前に出そうとすると、膝に負担がかかる。だから、骨盤をたて(というか軽く前傾させるようなイメージ)、胸を張り、視線を遠くにおいてからだの軸をぶらさないようにし、腕を軽く振る。姿勢の変化といっても、ほんのささいなことなのだろうが、そのわずかな変化がからだにもたらす違いは、けっこうてきめんである。

走っているあいだは、パノラマ的にさまざまな考えがあらわれては通りすぎてゆく。まとまって何かを考えるようなことはない。突然アイディアをおもいつくときもある。たまに、まったく何も考えていない状態になっているときもある。無我というか、「走る機械」になっているような状態である。むろん、あとから我にかえって事後的に気づくのだ。

とはいえ、それらが走る「目的」なのではない。何かを「目的」として走っているわけではない。じぶんの肉体を機械のように動かすことが、単純にたのしい。だから、とりあえず続いているのだとおもう。

走りはじめたころは、土手は雪で覆われていた(上の写真)。気がつくと、ひばりが啼くようになり、陽射しが強くなった。いま土手を覆っているのは、雑草の草丈である。いつまで続くかわからないが、しばらくはこの調子で、ぼちぼち走ってゆくつもりだ。

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