工場見学

ゼミ生たちが企画した工場見学に、ぼくも参加してきた。キッコーマンの「もの知りしょうゆ館」。東武野田線の野田市駅ちかくにあり、ぼくは以前にも一度いったことがある。今回はディフェンダーで出かけていった。

蛇口をひねると醤油が出るといわれる野田。市内には醤油の香りがただよっている(ほんとに)。駅前は閑散として、高い建物がほとんどない。少し歩いて旧県道沿いまで出ると、アーケード街などがある。

さて、見学のほうは、定時の解説つきツアーにくわわってまわった。夏休みとて小学生の一群と同居である。コースは、醤油製造の工程をおおまかにたどるという趣旨。館内はひろく、パネルなどもつかってわかりやすいことはわかりやすい。

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個人的な感想としては、もう少し展示の内容を詳しくしてもいいような気もした。経験や勘に依存していた醤油製造のプロセスをどのように機械に置き換えていったのかという点など、もっと深く知らしめてよいようなものがあるようにもおもう。

写真は、とくに説明もなくおかれていた、巨大卓上醤油瓶。小柄なゼミ生と同じくらいの背丈である。

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ちなみに、知られている界隈にはよく知られているように、この卓上瓶の形は、今年2月に亡くなった工業デザイナー榮久庵憲司氏による傑作である。

ツアー終了後、カフェでしょうゆ味のソフトクリームというのをたべたあと、御用蔵を見学した。敷地内にあるお城のような建物が御用蔵である。宮内庁に献上するための醤油をつくっているという。

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こちらの製造工程は機械化されておらず、手づくりなのだそうだ。しかし、そのことと、室内が床も壁も真っ赤であることとの関連は不明である。

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解説用のディスプレーに、作業している職人さんの映った映像に、実際に訪問している見学者たちを撮影した映像を合成して映しだされていた。

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どういう趣味なのだかわからないが、宮内庁御用達の手づくり醤油との落差が奇妙な味をかもしだしていた。

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工場見学というのは、なかなか愉しい。

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