MTからの書き出し
MTからのデータの書き出しにとりかかる。これまでの投稿をすべてWPで引継ぎ、今後の投稿と齟齬なく運用していくためには、投稿の本文だけでなく、
- パーマリンク(URL)
- カテゴリー
- 投稿日時
といったメタデータもあわせて書き出す必要がある。MT3.2ではタグ機能がなかったため(たんにぼくがその存在に気づかなかっただけかもしれないが)、今回はタグは不要である。
公式マニュアルであるCodexやいろいろなブログ記事が口をそろえて推奨するように、まずWPのパーマリンク(各投稿のURL)の形式をMT上でのそれにあわせる。ついで、MTの管理画面上で「新規テンプレートを追加」をクリックして、そこに書き出し用のスクリプトを貼りつけて、データを書き出す。それをFTPで落としてくればいい。
この作業でとくに参考にさせていただいた記事はこちら。
- MovableTypeからWordPressへ同じパーマリンクでの移行方法 (blog@browncat.org)
- MovableTypeからWordPressへの完全移行方法 | Movable Type | 『Weblogy』
- MovableTypeからWordPressへのURL込みの移行方法 – Wiki@browncat.org
WPへの読み込み
MTから書き出したデータをWPへ読み込みする。上述の記事にあるとおり、読み込み用のファイルに若干加工が必要。基本的にはメタデータも含めて問題なく読み込めた。しかしぼくの環境では、5件だけ、読み込みできないものがあった。それだけ別に読み込みのし直しをしてやる。
原因はわからない。テスト用のWPと本番用のとで、どういうわけか読み込みできない投稿が異なっている。確証はないのだが、投稿ID(パーマリンクとは別に振られている)が重複していると、そこが読み込めていないような気がする。
やり直しをすると読み込んでくれるのだが、最後の1件だけ、どうしても読み込んでくれない。仕方がないので、この分についてだけはWPで新規投稿を作成し、データを貼りつけて、公開日時をデータ上の記録とあわせることにした。したがって、この投稿にかんしては、投稿IDの番号がとんでもなく飛んでしまっているが、まあ良しとしよう。
タグ付けとパーマリンク修正
先述のとおりMT3.2ではタグ機能をつかっていなかったので、読み込んだデータには一切タグがついていない。そこでここは人力でひとつずつタグを付けてゆく。といっても、タグにどんな言葉を選んだらいいのか、いまいち自信がない。あとから修正すればいいやくらいの気持ちで進める。なにしろ過去の投稿が数百件分もあって全部人力作業になるので、いちいち深く考えていては、作業終了までに一年くらいかかってしまうだろう。
タグ付けにあわせて、パーマリンクを修正する。
MT上のパーマリンクは、「…/2001/05/post_108.html」(ダミーです)という形式になっていた。なぜこの設定にしたのか、記憶がない。MTを設置したときにあまり深く考えずに選んだのだろう。しかしWPでは、ここに日付も挿入し、かつ末尾にある投稿名を簡単なアルファベットで表示することにした。そのほうが各記事に固有名をふるパーマリンクの趣旨にかなうだろるからだ。すると「../2001/05/06/permalink/」という形式になる。そのためには、MTから読み込んですべての投稿について修正を施さなければならない。
日付にかんしては、MTからデータを読み込んだあと、WPの管理画面からパーマリンクの設定を、年/月/日/投稿名に変更して保存すれば、読み込み分についてもきちんと日付を挿入してくれる。しかし投稿名だけは自動化は無理である。タグ付け同様、やはり一件ずつ手動で修正してやらなければならない。なかなか根気のいる仕事である。