ストーヴに火を入れた。今シーズンの初焚きである。10月のうちから焚きはじめたのは、このうち始まって以来初めてではないか。
お昼前の気温が9度に届かない。先週までは昼間は汗をかくくらいだったし、蚊に刺されることもあった。なのに一週間でこの冷え込みだ。
だらだらと暑い夏がつづいたかとおもうと、秋を飛ばして、いきなり冬がやって来たみたいである。落葉広葉樹の葉はこのあたりではまだ青々としていて、なんだか不釣り合い。
だがともかく、ストーヴを焚くの自体は愉しい。寒くなると、子どもたちも「そろそろ?」などと、そわそわし始める。
さいわい薪の備蓄はいつになく潤沢である。昨夏ストーヴ屋さんの企画薪づくりの会に参加したときにランクルの荷室いっぱいにもらってきた梨の薪が、薪小屋に積みあげられている。一年以上乾燥させたから今年はちょうど焚きごろだ。
まずそれから焚いてみた。新聞紙をまるめ、小枝と針葉樹の端材を入れ、薪をくべる。着火すると、火はなんなくついた(調子がわるいとなかなか火がつかない)。まもなく火が薪にうつり、静かに燃えはじめた。