京橋のINAXギャラリーで「一畳敷展」を見てきた。
一畳敷とは「北海道」の名づけ親として知られる幕末の探検家松浦武四郎が、晩年に建てた一畳きりの書斎。実物はいまもICUのキャンパス内にあるらしく、ここに展示されているのはレプリカ。といっても、一部はパネルで、正直しょぼい。
書斎にかんする展示よりも、むしろ目を惹くのは武四郎の書物や地図などの展示である。篆刻の技術を身につけ、それで旅のあいだの生計をまかなっていたという。
展示史料のほとんどに「松浦武四郎記念館蔵」と註記されている。生地の三重県松阪市にあるらしい。松阪といえば、本居宣長や小津安二郎の生地でもある。機会があれば訪れてみよう。