2泊3日のゼミ合宿へ行ってきた。
那須のホテルに到着したのがお昼。以後、翌日の夕方に外で食事をとるために外出するまで、ホテルから一歩も出なかった。発表とディスカッションをひたすらくりかえした。
食事も発表を聞きながら合宿係がコンビニで調達してくれたお弁当やおにぎりですませた。飲み会が始められるのが二晩とも午後11時からという状態。わざわざ那須まで、みんなで引きこもりに行ってきたようなものである。
ゼミ生の発表はどれも健全に悩んでよく考えられており、議論も積極的にすすめられ、充実した三日間となった。
合宿係のなかには、旅行の手配をじぶんでするのが生まれて初めてという学生もいた。最初は何をするのも危なっかしかったが、いつのまにか、よく気がついてテキパキと仕事をすすめられるようになっていた。えらいものである。
帰路は那須塩原から黒磯で乗り換えて郡山へ行き、水郡線で水戸へ出た。車内はあんがい混んでいて、最初の40-50分はずっと立っていた。乗りあわせたひとたちの話す言葉を耳にすると、北関東を実感する。
車輌がディーゼルカーであるとか、単線とはどういうことかということなどは、ゼミ生たちはあまり気にしていないみたいだったが、拙著『アトラクションの日常』のなかで言及されていた「典型的な車窓」のひとつが展開されてゆくさまを実際に体験していたようだった。
合宿の翌日はオープンキャンパスだった。暑い最中、戸塚の横浜キャンパスまで出かけていった。
今回の担当は学科ガイダンスと模擬授業である。学生が授業でつくったデジタルストーリーテリングの作品を上映したところ、思いがけず参加者のかたがたから拍手をいただいた。ありがとうございました。一時ゲリラ豪雨が襲来したらしいが、授業の終わるころにはすっかり通りすぎていた。
その晩、右の足をひどく攣った。ふくらばぎではなく、右足の甲のところだった。夜中にも攣りそうになった。正座すると患部の腱が伸びて回避できそうな気がしたので、しばらくそうしていた。もう大丈夫かなと姿勢を崩そうとしたとたん、また攣りそうになった。何度かくりかえしているうちに、いつのまにか眠ってしまったようだった。