烏山線に乗って

今月の初めにあったゼミ合宿の帰り道、JR烏山線に乗ってきた。宇都宮の北から東へ延び、烏山駅が終着の盲腸線だ。もちろん単線である。昨年は水郡線に乗った。同じルートでは悔しいとゼミ生たちが頭をひねって考えたらしい。

宇都宮で餃子をたべたあと、いちばん端のホームからでる烏山線の列車に乗った。

キハ40-1000番台の2輛編成である。これはいい。個人的にテンションがあがる。

車内はロングシートに改装されていた。

シートの長さの都合なのか、途中で途切れて隙間ができていた。そこにゴミ箱が設置してあった。律儀にビニール袋がかぶせてある。背後の壁面には造花が活けて(?)あった。

しばらく東北本線をまた北へ戻ったあと、宝積寺駅から分岐して烏山線に入った。

途中、大金駅で列車交換をする。8月1日より無人駅化と案内がでていた。ぼくたちが訪れたときは、その直後だったということになる。

終点のひとつ手前、滝駅で下車。つぎの列車まで一時間以上ある。

近くに「龍門の滝」があるという。あいにくの天候だったが、このときはさいわい雨はほぼやんでいた。

滝まで徒歩5分とのこと。実際に歩いてみると、ほんとうに5分で着いた。

滝は予想以上に大きく、おどろかされた。たいへんな水量だ。迫力があった。

駅にもどり、こじんまりしたホームで立ったままゼミのつづき。まもなく雨が降りはじめた。ホームにはたちまち水たまりができた。

終着の烏山駅に着いた。

駅前のようす。近くにあった喫茶店に入って、またゼミのつづき。

駅舎はこんな建物。鉄道模型のレイアウトにちょうどよい佇まいであった。

夕方の列車で宇都宮へひきかえした。鬼怒川をわたりきるころには黒雲が西の空を覆った。時折、稲光が走った。そして烈しく雨が降りはじめた。

列車は宇都宮駅の手前で一時すすめなくなり、延着した。おかげで予定していた宇都宮線の列車に乗りそこね、一本あとの湘南新宿ラインで帰ることになった。なかなか愉しい列車旅であった。

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