北海道大学のCoSTEP(科学技術コミュニケーション教育研究部門)が10周年を迎えたということで、特設サイトが開設されました。そこに、ぼくの書いた「「無知」の可能性について」という短い文章が掲載されています。もともとは、昨年出版されたCoSTEPの記念冊子に寄稿させていただいた文章です。よろしければご笑覧ください。
■特設サイト『CoSTEP10年のあゆみ』
http://costep.hucc.hokudai.ac.jp/costep/10th_contents/
専門分野は異なりますが、CoSTEPのことは、立ち上げの頃からなんとなく知っていました。実際に呼んでいただいたのは、何年前のことでしょうか。そのときはワークショップをおこないました。みなさん熱心で、興味深く愉しい会でした。
ここまで継続して発展してこられるまでには、いろんなご苦労がおありだったことと拝察します。こんにち科学技術コミュニケーションの意義がだいぶ広く認知されるようになったのも、関係の方々のさまざまなご努力の賜物でしょう。
一方で、科学技術コミュニケーション論全体に目を向け、その置かれている立場を考えるならば、それは今ひとつの岐路にさしかかっているようにも見えます。この先どう進んでゆくのか、もしかしたら、それなりに大きな分かれ目なのではないかと。あくまで専門外の素人目には、というに過ぎませんが。
そうした今日的な難しさは、ぼくにとっては、必ずしも他人事ではありません。たとえば、メディアリテラシーのそれとも通ずるところがあるような気がするからです。
ともあれ、どちらも、有意義な方向へ展開してゆくといいなとおもいます。