散歩の途中に見かける彼岸花。先週はこんなようす。ちょうど見ごろだった。
こちらはその前の週、つまり二週間前のようす。まだ芽が伸びてきたところで、花には少し早かった。
そして今週はもう枯れて、花はほとんど散ってしまっていた。
彼岸花は不吉なイメージと結びついているのだそうだが、個人的にはむしろ、ちょっとふしぎな植物だという感覚のほうが強い。
というのも、花が散ったあと葉が出て冬を越すが、春に葉が枯れると、あとは地上にまったく姿を表さないまま夏を越すからだ。なんとなく、蝉の生態を連想してしまう。
さらに個人的なことをいえば、人生最初の(映画館で観た)小津安二郎監督映画が『彼岸花』だった。それが幸運だったかそうでなかったかはともかく。