前回クリスマスツリー農場へ伐採にゆく話を書いた。
もちろんそれは生きている本物の木を伐ってツリーにするのだが、以前は金属製(おもにアルミ製)のツリーが流行った時代があるのだという。1960年代のことだそうだ。
A Charlie Brown Christmas の金属製ツリー農場
1965年にテレビで放送された A Charlie Brown Christmas のなかにその場面がでてくる。ツリーを探しにでたチャーリー・ブラウンとライナスが、サーチライトに照らしだされた金属製のツリーの「農場」のなかを歩く。そのうちの一本をライナスがたたくと、コンコンと堅い音がする。16分28秒付近だ。画像を引用しておく。
ぼくは英語の聞き取りの勉強用としてすすめられ、観ているうちにこの場面に遭遇した。しかし、英語字幕さえない映像だったので、なんのことか最初わからなかった。
ちなみに作中では、チャーリー・ブラウンはなぜか一本だけそこに混じっていた生きている本物の木(ひょろっとして形は悪い)を選んで持ち帰り、アルミ製のでっかいツリーを期待していたルーシーをはじめとする女の子たちに、あんた心底莫迦ね!と怒鳴られまくる。かわいそうに(毎度のこととはいえ)。
この作品はアメリカではクリスマスものの定番中の定番のひとつになっている。子ども向けの番組なのにジャズをつかって、それがまたすごくいい。ぼくは知らなかったが、日本でも邦題『スヌーピーのメリークリスマス』として放送されたり、DVD化されたりしているみたいだ。
金属製のツリーは、いまはあまり見なくなったみたいだが、造花(人造樹木)のツリーはあちこちでよく見かける。先述のチャーリー・ブラウンのクリスマスツリーも、人造樹木でもって商品化されて売られている。
ホームセンターのツリーたち
農場へいって直接伐採してくるだけでなく、町中のお店にもクリスマスツリーはならんでいる。
ときどき通りかかるホームセンターにクリスマスツリーが搬入されているのを見たのは、サンクスギビングの前の月曜だった。
でっかいトラックに伐採されたツリーが満載されて運び込まれてくる。それを手でおろしてならべる。
値段はこのくらいが最安の価格帯のようであった。$60-80くらいがボリュームゾーンというようすだった。
ならべきれない在庫分は、寝かせて積み、上からシートをかぶせて保管しておく。
これらの木は、もちろんすでに伐採されてしまっているので、自力ではもう長くはもつまい。売れようが売れ残ろうが、クリスマスをすぎてしまえば処分されてしまうのだろう。