その1のつづき。
People Get Ready の歌詞の意味を整理してゆこう。
まず歌詞(英語)の確認だ。ネット上には歌詞サイトがいくつもあるが、記述に微妙な異同が見られることがある。参考までにひとつあげておくが、ザ・インプレッションズの原曲の英語はわりに聞き取りやすいので、そちらを優先すればよいだろう。
この英語の歌詞にたいし、正式な日本語訳詞が存在するのかどうか、ぼくは知らない。そこで勝手ながら、じぶんで訳してみた。まず英語の原詞、つぎに日本語訳を示す。
People get ready, there’s a train a-comin’
You don’t need no baggage, you just get on board
All you need is faith to hear the diesels hummin’
Don’t need no ticket, you just thank the LordSo, people get ready for the train to Jordan
Picking up passengers coast to coast
Faith is the key, open the doors and board ‘em
There’s hope for all among those loved the mostThere ain’t no room for the hopeless sinner
Who would hurt all mankind just to save his own, believe me now
Have pity on those whose chances grow thinner
For there’s no hiding place against the kingdom’s throneSo, people get ready, there’s a train a-comin’
You don’t need no baggage, you just get on board
All you need is faith to hear the diesels hummin’
Don’t need no ticket, you just thank the Lord
用意はいいかい 列車が来るよ
荷物なんかいらない ただ乗り込めばいい
信仰さえあれば 聞こえるよ ディーゼルのハミング
切符なんかいらない ただ主に感謝すればいいさあ 用意はいいかい ヨルダン行きの列車の
乗客を拾いあげてる 国じゅうあまねく
信仰こそが鍵なんだ 扉をあけてみんなを乗せよう
希望はだれもに宿ってる もっとも愛されている者たちのうちに居場所なんかない 希望なき罪びとには
おのれを救わんがために すべてのひとを傷つけようとする者よ ぼくを信じてくれ
救われる機会が痩せほそってゆく者たちに憐れみを
神の国の玉座の下に隠れ家はないのだからだから 用意はいいかい 列車が来るよ
(引用者訳)
荷物なんかいらない ただ乗り込めばいい
信仰さえあれば 聞こえるよ ディーゼルのハミング
切符なんかいらない ただ主に感謝すればいい
翻訳にさいしては、本稿の趣旨に照らして、意味をとることに重点をおいた(メロディに乗せるとなると、またべつのやり方をするべきだろう)。むずかしかったのは、最初にざっと粗く訳したあと、仕上げてゆく過程のほうだった。
英語の原詞は、ただ機械的に訳すだけなら、さほど面倒はないようにも見える。けれど、それだと字句レベルで日本語に置き換えることはできても、意味の不明瞭な訳になってしまう。一見平易に見える言葉も、キリスト教の語彙を下敷きにしていたりするためだ。調べだすと、きりがない。
その3へつづく。