エッセイ

その他の散歩旅

さらばランクル(3/3)

新しく買うディフェンダーの納車が近づいたある日、ぼくはランクルに乗って近所をひとまわりし、帰りに洗車場に立ち寄って、きれいに洗ってやった。帰宅して車内に掃除機をかけ、ぼくが持ち込んでいた装備品をとりはずした。大きな段ボールを用意した...
その他の散歩旅

さらばランクル(2/3)

家族でもっとも遠くまで出かけたのは、2年前の春に花巻へ出かけたときだろうか。このときは、長者原SAで仮眠し、朝目がさめたら、前の右タイヤがパンクしていた。さいわいSAのガソリンスタンドが開店していたので、そこで修理してもらった。その...
その他の散歩旅

さらばランクル(1/3)

ランクル80がわが家に来たのは2003年12月の初めだった。初度登録は1995年だから、その時点ですでに8年落ちだった。 その前に乗っていたステップワゴンは、わずか18カ月で手放すことにした。一度手に入れたものは長くつかうタイ...
エッセイ

ストーヴ初焚き

ストーヴに火を入れた。今シーズンの初焚きである。10月のうちから焚きはじめたのは、このうち始まって以来初めてではないか。 お昼前の気温が9度に届かない。先週までは昼間は汗をかくくらいだったし、蚊に刺されることもあった。なのに一...
その他の散歩旅

海を見にゆく

海を見にいってきた。 べつにカッコいいような話ではない。《くんくん》と二人でランクルを2時間ばかり走らせて到着。大洗である。駐車場の目の前に太平洋がひろがる。湘南あたりとは違い、それなりに外海らしい本気の波が打ち寄せている。 ...
エッセイ

いくらと木の枝

10月に入ったばかりのある日、島牧から鮭が届いた。先月ぼくが訪れたときは、海水温が高いということで、例年になく不漁だという話で、じっさい川面に目を凝らしても鮭の姿は見られなかったのだが、ここへ来てようやく漁が始まったという。わりあい豊漁らし...
エッセイ

ハクション

書泉グランデ6階で雑誌を立ち読みしていたときのことだ。 右隣にスーツ姿の中年男性がやってきた。かれは雑誌を手にとるなり、「ハクション!」と大きなくしゃみをした。収まるや否や、「だいまおう」と落ち着いた小声で、じぶんのくしゃみにつけくわ...
わからない風景

ちーばくん国体

千葉国体が開催中である。わが市川市ではハンドボールの試合がおこなわれているらしい。会場は近所の体育館だ。先日《なな》が小学校から試合の見学に行った。平日午前中だから、動員という意味あいもあったのではないか。でも《なな》は初めて見るハンドボー...
エッセイ

尾根道再訪

先日松戸へ行くときにとおった古道を、《あ》と一緒にもう一度歩いてみた。 道は尾根筋を走っており、松戸方向に向かって右側(東側)にだけ農家があるのは、南東方面の谷筋にひらけた傾斜地を望むからであろう。 庚申塔を眺めてから谷筋の道に...
生活の風景

青面金剛

松戸に用ができたので、歩いてゆくことにした。小一時間かかる。 表通りから一本入った住宅地のあいだを抜ける。市川のほかの多くの道と同様、狭くて、自動車ならすれ違いに難儀するが、歩くにはぐあいがいい。さいわい猛暑の日中だったせいか...
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