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映画『僕らのワンダフルデイズ』

小品が好みだ。迷うとなるべく地味そうな作品を観る。これもそうやって入った。残念ながらただ小粒なだけだった。 53歳の主人公竹中直人が、がんで余命半年の身なのだと早合点する。残された時間で何か残したいといって、高校時代に級友と組んでいた...
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名画座

『モロッコへの道』と『ヒズ・ガール・フライデー』を観てきた。どちらも1940年代初頭の作品である。後者はずっと前(たぶん大学生時代)に映画館で観たことがあるのだが、前者はスクリーンでは未見だった。DVD全盛の時代に、ありがたい機会である。 ...
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映画『サマーウォーズ』

はるばる船橋のららぽーとまで行き、おたく系青少年に囲まれつつ『サマーウォーズ』を観た。ゼミ生や卒業生の推薦作である。 細田監督の作品は『時をかける少女』を観たことがあるだけだ。作品自体はよくできていたが、そのときの周囲の盛りあがり方は...
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第二次南極料理人

さる私立高校の学校見学会という催しに行ってきた。受験生の《みの》の付き添いである。 ぼくの高校受験経験といえば三十年ちかく前の名古屋のそれだけだ。だから現在の首都圏の高校受験事情などまったくわからない。学校説明会や見学会など、当時の名...
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映画『南極料理人』

舞台は南極、それも昭和基地から1000kmも遠く離れたドームふじ基地。ペンギンはおろかウィルスさえいない。ここに住むのは、観測のため越冬している隊員たちだけだ。しかしこの作品が描くのは、かれらの本務である科学的な観測活動ではなく、タロジロ救...
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映画『アマルフィ 女神の報酬』

ひさしぶりに映画館へいったのに、時間の関係でこれしか観るものがなかった。 フジテレビ50周年記念と銘打たれた超大作。同社開闢以来最大のバジェットを注ぎ込んだという。フジの大功労者織田裕二を主演に据え、舞台はローマ、アマルフィとイタリア...
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映画『劔岳 点の記』

労作である。 撮影監督木村大作はじめての本編監督作品。映画作品としては、うまいとはいいにくい。演出はぎこちない。脚本は、寡黙であったり、妙に説明的であったりと、局面ごとにモザイク状だ。クライマックスは拍子抜けするほどあっけない。ラスト...
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映画『マン・オン・ワイヤー』

かれが歩こうと決めたのは、地上411m。マンハッタンにそびえる二本のスカイスクレイパーのあいだにワイヤーを張る。その上で綱渡りしようというのだ。ひとりのフランス人綱渡り師に取り憑いたこんな「妄想」が実現されるまでの過程を、本作品はテンポよく...
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映画『真夏のオリオン』

冒頭のシークエンスから、やってくれるではないか。脚本も役者も演出も構図も、何もかもが絶望的である。これを観て頭をかかえずに済むのなら、かなりの強者だといわねばなるまい。 それにもかかわらず、二度観た。たぶん何をいってもよい資格があるは...
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映画『ハゲタカ』

映画『ハゲタカ』を、ジジババだらけの映画館で観た。 現代日本にいたく不満、というポーズをとってみせる。日本経済のこのていたらくは、既得権益層の保身のせいであり、それを背後からささえているのが中国にたいする恐怖であり、それと表裏一体の差...
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