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映画『マン・オン・ワイヤー』

かれが歩こうと決めたのは、地上411m。マンハッタンにそびえる二本のスカイスクレイパーのあいだにワイヤーを張る。その上で綱渡りしようというのだ。ひとりのフランス人綱渡り師に取り憑いたこんな「妄想」が実現されるまでの過程を、本作品はテンポよく...
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映画『真夏のオリオン』

冒頭のシークエンスから、やってくれるではないか。脚本も役者も演出も構図も、何もかもが絶望的である。これを観て頭をかかえずに済むのなら、かなりの強者だといわねばなるまい。 それにもかかわらず、二度観た。たぶん何をいってもよい資格があるは...
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映画『ハゲタカ』

映画『ハゲタカ』を、ジジババだらけの映画館で観た。 現代日本にいたく不満、というポーズをとってみせる。日本経済のこのていたらくは、既得権益層の保身のせいであり、それを背後からささえているのが中国にたいする恐怖であり、それと表裏一体の差...
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映画『BabyBabyBaby!』

前回書いた『スタートレック』につづいて、こちらも出産がらみの作品。そしてたぶん、これまでのところ、ぼくが観たなかでは今年のワーストである。 本ブログの──というより、ぼくの個人的態度として、とりあげる作品にたいして根本的なところで敬意...
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映画『スタートレック』

映画『スタートレック』(J.J.エイブラムス監督)を観た。カーク船長が船長としてUSSエンタープライズ号を指揮するようになるまでを描くSF大作である。VFXもアクションシーンも、そこはハリウッド。よくできている。 劈頭、カークの父が殉...
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映画『グラン・トリノ』

クリント・イーストウッド監督・主演。良い作品である。でも、きっと映画狂を自認するひとたちが、過去のイーストウッド作品やら映画史的記憶やらと結びつけていろいろ言いたいだろうし、現に言っているだろうから、その路線でぼくの出る幕などない。 ...
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映画『おっぱいバレー』

1日は1000円で映画が見られるためか、この作品もかなりの人出だった。 作品としては全体に小粒で、それなりに見られるが、これといったストロング・ポイントも見あたらない。シンプルなつくりは好感がもてる反面、物語の話型がむき出しで、人物設...
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映画『フロスト×ニクソン』

合州国史上最大のネタキャラであるニクソンを題材にした作品。もとは舞台だが、よく映画的に消化してあり、見応えがある。 テレビの人気司会者にしてコメディアン、デイヴィッド・フロストが、大統領を辞任したニクソンにインタビューを申し込む。ニク...
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映画『小三治』

柳家小三治師匠のドキュメンタリー。 寄席、楽屋、旅先、稽古場。小三治の出かけるところならどこへでも、カメラがとことこついてゆく。つかず離れず、奇をてらわず、小三治に寄り添いつづける。その間合いがいい。 小三治の口をついて出てくる...
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ラーメンガールとホノカアボーイ

前者は2月に観た。後者は最近観たばかり。たんに行き当たりばったりに観たにすぎないのだが、あとから考えみれば、双子のような作品である。 前者は、米国から日本へやってきて、ラーメン屋で修業することになる二十代半ばの女性が主人公。後者は、日...
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