エッセイ

土手の撮影隊

土手の上で、なにやら撮影中の一群と出くわした。テレビや商業映画のそれではない。近くの高校生たちだ。 撮影しているのはドラマらしい。土手の下にビデオカメラが据えつけられ、そこから演出役の生徒が、自転車にまたがった土手上の制服に向...
自然の風景

落ち葉

冬休みも今日でおしまい。ぼくは大晦日も元旦も連日原稿とにらめっこだった。けれど、すぐに煮詰まってしまうので、毎日子どもたちの散歩につきあった。 今日も快晴。午後から土手に出て渡しをめざす。次男と三男は自転車、こちらはあとからと...
空と雲と光

沈む火球

蝸牛の歩みの原稿に業を煮やし、書きかけの原稿を打出してバッグに押し込み、近くの喫茶店まで歩いていった。帰りに川沿いの道へ出ると、意外に人出がある。散歩の老人、ジョギングをする男、連れだって自転車で帰宅する小学生。かれらはみな一様に足...
エッセイ

鮟鱇

北海道の島牧から宅急便が届いた。平ぺったい発泡スチロールのトロ箱だ。「なんだろう?」。「あ、わかった! 鮭だ」。子どもたちはてんでに勝手な臆測を口にする。この時期、鮭ということはあるまい。ガムテープをはがす。蓋を開ける。すると、なか...
エッセイ

謹賀新年 2008

あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申しあげます。 年賀状、遅まきながら、いま書いております。遅くの到着になるとおもいますが、どうかお許しください。
エッセイ

牛すじを煮る年の瀬

家族が名古屋に帰っている。だから市川にはぼくひとりだ。正確にいえば、猫のてんてんとふたりである。溜まりに溜まった仕事を片づけねばならないので、残念だが遊んでいるわけにはいかない。といいながら、おもうように仕事がすすんでくれないのは、いつもの...
メディア論の視座

クリスマスは終わった・会長人事

ラジオ番組は、おかげさまでぶじに終えられた。小林克也さんのDJは、間近で見るとさらにすばらしかった。その克也さんにお話をうかがうという光栄に浴したぼくの初ラジオ出演は、これ以上なく恵まれたものだったといえるだろう。克也さんはずいぶん...
その他の散歩旅

クリスマス・エクスプレスにて

まとまりのない話をゆるゆると三題。 その1。メルプラッツの公開研究会が京都駅前のキャンパスプラザで開かれた。ぼくは名古屋の実家に一泊したのち、当日朝、京都へ向かった。名古屋駅に早めに着いた。時刻表をめくってみたら、新幹線でなく...
登壇・レクチャーのお知らせ

クリスマス・ソング考古学

今年のクリスマス・イヴは振替休日である。この日、午後1時から10時まで、ひたすらクリスマス・ソングばかりを流すラジオ番組が放送される。NHK-FMの「今日は一日クリスマス・ソング三昧」だ。その企画のお手伝いをさせていただいている。(...
その他のお知らせ

ゾウさん基金

動物学者の高槻成紀先生(麻布大学)からご案内をいただいた。スリランカの津波孤児たちが高等教育をうけられるよう支援する「ゾウさん基金」についてである。 高槻先生にお世話になったのは東大情報学環にいたころ、同期の村田麻里子さんが取り組んで...
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