ジャックパーセル

コンバースのジャックパーセルを買った。レザーもあるが、丸洗いできないというので、キャンバスにした。洗わないスニーカーというのは、ちょっと想像したくない。

スニーカーを買うのは、何年ぶりだろうか。この30年、スニーカーといえばオールスターばかり履き継いできた。ジャックパーセルは当然、初めてだ。

型の関係なのか、オールスターより1サイズ大きい。布きれ一枚といった風情のオールスターに比べると、そこそこホールドされる感じがあり、ずっとスニーカーらしい履き心地だ。とはいえ、近年の高機能なスニーカーからすれば、古色蒼然たるものだろう。

ジャック・パーセルとは、往年のバドミントンの選手の名前だという。同梱されているラベルには、いまにもスマッシュを打とうとする人物の絵が描かれている。そのことを《みの》に話し、ラベルを見せてみた(かれの頭の中の95%はバドミントンで占められている)。「ふううん」という反応であった。

スニーカーというより、ジャックパーセル、あるいはオールスター。こんなふうに、モノを商品名で指定するという行為は、メディアにまみれた現代社会ならではの実践パターンだといえる。

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