旧江戸川ポタリング

旧江戸川ぞいをBD-1で走ってみた。

市川から江戸川左岸(千葉側)ぞいに南下して行徳橋をわたり、少し戻って旧江戸川ぞいの右岸(東京側)を走る。造船所や釣りの船宿、工場などの横を走っていく。

写真は新中川との合流地点から南の河口方面をのぞむ。手前が新中川、左から奧にかけて旧江戸川。奧の川中にうっすら島が見える。妙見島だ。パリのシテ島みたいなものだが、こちらの島は工場だらけである。

道を間違えた。脇にあった駐車場に、忠魂碑がたっているのを見つけた。出征して戦死した兵士の名と、建立者として父の名が刻まれている。明治30年と記されているのが、戦死の年なのか建立年なのかは見落とした。碑の前には、自販機が鎮座していた。

さらにくだっていくと、奇妙な形の山とお城とハリボテふう金ぴかホテルが見えてくる。ディズニーリゾートが、内部から外部の見えない構造をもつことはよく知られているが、外から──つまり東京江戸川・千葉浦安的世界からは、そうとう目立つのである。市川から一時間強の行程であった。

R357と湾岸道路の下をくぐると、葛西臨海公園だ。公園の脇の街灯が、偽木のような風体を身にまとっていた。緑地に配慮している、ということだろうか。

舞浜大橋をわたって、ふたたび千葉県へ。

旧江戸川の左岸を北上する。垂直護岸の内側につくられた舗道は、ガタガタ。写真のように明らかにインターロッキングブロックがはずれている箇所が散見される。そればかりか、一見傷みがなされそうに見えるところも、BD-1で走るとブロックがゆるんで浮いているのが感じられる。震災の影響なのかどうかは、わからない。

小さな漁港があった。ここがかつて『青べか物語』に描かれたような土地であった痕跡というべきような光景である。

さらに少し遡ると、対岸の造船所がみえる。かつては漁船をつくっていたのだろうが、いま入渠しているのはプレジャーボートや観光船だ。

常夜灯をすぎて少し進むと、舗装が途切れる。がたがたとして道を走り抜けると、目の前に見覚えのある建物があらわれた。行徳橋のたもとの交番だった。

2時間ほど前に通ったときと同じくまた河口堰をわたり、篠崎に出たら、こんどは右折。江戸川の右岸(東京側)をゆっくり走って、市川まで戻る。