エスプレッソ・メーカー

エスプレッソ・メーカーを買った。先月のことである。

自宅でエスプレッソを淹れたい。数年前にそう考えた。エスプレッソはマシンで淹れるものという先入観があったので、家庭用を調べてみた。どれも使えないことがわかった。高価すぎ、でかすぎ、ランニングコストかかりすぎ。自社のカートリッジ以外は不可という機種まであった。インクジェットプリンタ商法そのまんまだ。

そのあとエスプレッソ熱はしばらく冷めていたのだが、あるときガスコンロの直火をつかった簡単な器具があることを知った。

さっそく調べてみると、楽天で専門店が見つかった。イタリア製。ほかに特別な器具は必要ない。豆も、ドリップ用のものをそのままミルで挽いてつかえる。これだ! というので、ただちに購入した。

アルミ製とステンレス製とがあり、後者を選んだ。これで一度に4杯分を淹れられる。といってもデミタス換算なので、4杯分はほぼマグカップ1杯分に相当する。

上下分割式の構造で、上がポット、下がボイラー。ボイラーを火にかけて蒸気で圧をかけ、一気に上のポットに抽出するということらしい。

明解な構造どおり、使用法も簡単だ。まず上下に切り離す。下部にだけ水を入れる。漏斗のような粉入れを差し入れ、そこに挽いた粉をすりきりちょうどの分量いれる。上部のポットを装着したら、あとは弱火でコンロにかけるだけだ。

2分ほどで、ボコボコと大きな音がし、注ぎ口から湯気があがったら、できあがり。蓋をあけてみると、最初は空だった上部のポットがエスプレッソで満たされている。

あらかじめ温めておいた牛乳に注げば、カフェラテになる。これがおいしい。《あ》もぼくもすっかり気に入り、毎朝2杯ずつ飲んでいる。

当初は何度か失敗もした。そこで学習した注意点を記しておく。

その1:
下部に水を入れるさい、ナット型の弁よりも水位が低くしておくこと。弁の位置より多く水が入っていると、圧がうまくかからなくなるためか、上部のポットにエスプレッソがあがってこない。

その2:
上部と下部をつなげるさいに、コーヒーの粉などは極力とりのぞいたほうがよさそう。小さなものでも挟まると隙間ができ、そこから蒸気が漏れて、やはりうまく抽出できないことがあるようだ。