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メガネ

いろいろと書きたいこと、書かなければならないことはある。だからといって、それをそのまま書いてしまえるような精神構造ではないらしい。書いたからといって、なんでも公開すればいいというものでもないだろう。というわけで、今日もひどく暢気な話である。

肌に直接つける装飾品というのが苦手だ。指輪とかネックスレスとかピアスとか、そういう類いのものを手をだそうとおもったことがない。

でも、ひとつだけ例外がある。メガネだ。もっとも極度の近視・乱視だから、メガネは装飾という以前に必需品といったほうがより適当かもしれない。

一日のうちでメガネをかけていないのは、寝ているときと風呂に入っているあいだくらいだ。初めてメガネをつくったのは小学校4年のときだっったか。以来ずっと、ぼくの顔にはメガネがのっかっている。コンタクトレンズなどというものはつかったことがない。

先日のことだ。庭に勝手に生えてきたネズミモチの木を伐っていた。伐った枝が反動でこちらに飛んできて、メガネにあたった。急に目の焦点がさだまらなくなった。

汗がレンズに垂れたときなど、よくこうなる。メガネをはずして確認してみた。とくに問題なさそうだった。再びメガネをかけて作業を始めた。だが30秒ほどして、視界がまったく恢復していないことに気がついた。やっぱり変だ。

あらためてメガネをはずしてみた。左のレンズがなくなっていた。あわてて、足下を探った。落ち葉が積もっていた。焦点の定まらない目で(なにしろ矯正が効いているのは右眼だけなので)探す。さいわいすぐに見つかった。レンズを止めていたビスがなくなっていた。ビスも探してみたが、小さすぎて、さすがに見つからなかった。

仕方がないので、メガネ屋さんにいくことにした。いまのメガネをつくってもらったのは、本八幡のユニオンメガネである。見え方も形も丈夫さもしっかりしていて、とても気に入っている。廉価を謳うチェーン店は多々あれど、そういうところでメガネをつくろうと考えたことはない。

BD-1でユニオンメガネまでひと走り。お店は親子でやっている。息子さんが対応してくれた。

レンズをフレームに装着しなおす。レンズは、すでにつくってから6年が経過して、表面のコーディングがはげかかっている。気づかないはずはないだろうに、レンズ交換をしてはどうでしょう、お安くしときます、などと営業めいたことはひと言もいわない。ただ黙々と作業が進められてゆく。

鼻パッドを交換し、ラジオペンチのような道具でつるの開きぐあいを調整。ぴたりと顔に収まった。メガネを洗浄してもらい、ケースまでいただいた。わずか15分ほどで、メガネは元通り、いや、元よりもすっかりきれいになった。

つぎにメガネをつくるときも、やはりこのお店にお願いするつもりである。