青パトの当番で、小学校の学区をひとまわりしてきた。
青パトというのは市が募っているボランティアだ。小学校に配備されている市の公用車(といっても簡素な軽だが)に青色燈を載せて、学区内をパトロールする。子どもの安全というのが目的だが、防犯も兼ねているらしい。
とはいえ、ふた月に一度くらいの割合のせいか、ときどき当番を忘れるひとがいる。今日もそう。もう三年くらいやっているのだが、相方があらわれなかったのは、これで三度目である。ぼくも忘れそうだったので、他人のことをとやかくいえるわけではない。
困ったのは、ひとりではパトロールには出られないことだ。青パトに乗るためにいちおう講習をうけるのだが(これももう二度受けた)、そのとき単独では禁止と厳命されている。そういや、パトカーもひとりじゃ運転していないしなあ。
すると教頭先生が「それじゃあ短い時間しかとれませんが、わたしがご一緒しましょう」といって、助手席に乗ってくださった。じつはこれも二度目。教頭先生はたぶん覚えておられないが、前回も同じように相方があらわれず、一緒にまわったのだった。
そして今回もやはり前と同様、街ではほとんど子どもの姿を見かけなかった。それなりの数の子どもが住んでいるはずなのだが。どこへ行ってしまったのだろう。