はしごから落ちた話

ひと月以上前のことだが、はしごから落下し、左足とお尻を強打した。

はしごが何かの拍子に倒れてしまい、上にのっていたぼくだけ取り残された。そしてそのまま垂直に落下した。むかしの漫画やアニメでよくあったみたいな絵柄だった。

まず左足が着地したが、衝撃を吸収しきれず尻もちをつくような格好でお尻も強く打った。衝撃はそのまま腰まで来てしまった。

しばらくは動けず、地面に転がっていた。その姿勢のまま、頭を打たなくてよかったなと考えていた。

なんとか立ち上がることができた。腰は痛かったが、たぶんそこまでひどくない。これまでの長い腰痛生活の経験から、そんな気がした。

意外だったのは左足だ。土踏まずのうしろから踵にかけて、ひじょうな痛みがある。ヒビでも入ったかなとおもうくらいだった。

冷やして一晩ようすをみたところ、そこまでひどくはなさそうだ。いちおう打撲の範疇だろう。

とはいえ、体重をかけることはできない。近くまで歩いて出てみた。登山用のポールを一本もってでたが、けっこう大変だった。

二週間ほどたつと、痛みはだいぶ引いて、まあなんとか歩けるようになった。それでもやはり左の踵のほうに体重をかけると痛い。だから歩くことはできるけど、左は爪先立ちのような格好になる。すると膝とか脛とか脚の付け根あたりが筋肉痛になる。人間のからだというのは、微妙なバランスの上に成り立っているものだと、あらためて痛感したのだった。

いまはもう一か月以上がすぎたから、ほとんどよくなっている。

それにしても、どうも定期的にこういうことが起こる。もともと運動神経は著しく乏しいのだが、それだけが理由ではなさそうだ。もしかすると、じぶんでおもっているように、からだが動いてくれなくなっているのかもしれない。これじゃいけないよなあ。