エッセイ

物置小屋

わが家に小さな物置小屋ができたのは今年の春のことだ。初めから母屋同様、趙海光さんに設計してもらうつもりでいた。物置ならスチール製の既製品をホームセンターでいくらでも売っているこのご時世になにを酔狂な、といわれるが、別にかまわない。何...
その他の散歩旅

狩場山(北海道)に登る

狩場山に登った。標高1519.9m。北海道渡島半島最高峰なのだそうだ。初めてこの山に登ったのは19年前。以来3, 4回登っているが、最後に登ってから十年以上経つ。そのうち子どもたちと一緒に登りたいとおもっていた。昨年いどむつもりだったが、雨...
その他の散歩旅

ホッケうまいか

「函館居酒屋ひとり悉皆調査」と称して、居酒屋めぐりをした。悉皆(しっかい)とはしらみつぶしの意味だ。以前に、建築史家の村松伸さんのバンコク調査にお供させていただいたときに教わった。 調査のかいあって(?)、今年は気に入った店が...
ゼミ・授業

函館集中講義

函館の集中講義が終わった。ふつうなら半期かけておこなう15時限分を、四日間で一気に実施する。函館に暮らす学生が、自分たちにとっての函館を描く映像作品を制作した。といってもムービーではなく、スチール写真を組みあわせてつくる。BBCが展...
その他の散歩旅

青森フェリーターミナル

青森のフェリーターミナルにいる。これからフェリーで函館にわたる。昨年につづき函館で集中講義をしなければならない。今年はランクルで東北道を北上してきた。 秘密兵器は、クルーズコントロール。任意の速度に設定すれば、自動でその速度を保って走...
その他のお知らせ

中西さんの新著『活字のない印刷屋』

中西秀彦さんの新著『活字のない印刷屋』(印刷学会出版部)が刊行された。 中西さんは、人文学の世界では知らぬ者はいない京都・中西印刷の若旦那である。ただの若旦那でないのは、五万におよぶ活字を擁し、さまざまな言語が入り乱れる複雑な...
著作・寄稿のお知らせ

雑誌『Scripta』創刊号に寄稿

紀伊國屋書店はフシギである。全国規模でナショナル・チェーンを展開する巨大書店であり、若手演劇人への支援を長くつづけ、新宿という地域の文化に多大の貢献をしてきた。インターネットでは、オンライン書店だけでなく、これを「書評空間」という本...
エッセイ

逆さまの地図

地下鉄有楽町線の飯田橋駅に降りたのは午後5時55分だった。会合の始まりまであと5分。なんとかまにあいそうだ。 改札を出たところに、地上への出口を示した地図板が掲示してあった。その地図にチラリと目をやり、現在位置を探す。会合場所は、駅の...
著作・寄稿のお知らせ

雑誌『ユリイカ』9月号に寄稿

雑誌『ユリイカ』9月号は特集「理想の教科書」。ぼくも一本寄稿させていただいた。題して「なにかについて知りたかったら本を書けばいい」。じつはこのフレーズ、池澤夏樹さんの文章を読んでいて知ったものなのだが、ある種の真実を突いているとおも...
2006姫路・丹後 ランクル

海水浴

姫路で一日がかりでお城見物した翌日、海水浴に行った。 姫路からほぼ真北へ向かって140kmばかり。道中、家々の多くは、なぜか屋根にシャチホコをいただいていた。その数を勘定していた子どもたちは、100まで数えたところで「くたびれ...
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