例年どおり今年も『週刊読書人』の「上半期の収穫」という読書アンケートに寄稿させていただきました。7月22日(金)発行の号に掲載とのことです。
今回とりあげたのは以下の3点。
- エイドリアン・フォーティー『メディアとしてのコンクリート——土・政治・記憶・労働・写真』鹿島出版会
- 八杉佳穂監修『文字の博覧会』LIXIL出版
- ルートウィヒ・ウィトゲンシュタイン『ラスト・ライティングス』古田徹也訳、講談社
どれもお勧めです。こういう取りあわせ方にぼくの独自性(変態性)があるのかもしれませんが、いずれも(情報媒体というよりも)知覚の編制に作用するという意味での「メディア」という観点から紹介させていただきました。よかったらぜひ読んでみてください。
この読書アンケート、3点だけという条件なので、いつも選書に苦慮します。でもそれは、それだけ世の中におもしろい本が多いことのひとつの証左でもある。(広義の)人文書の世界も、なかなかどうして捨てたものじゃありません。